東南アジア最高峰キナバル山の登山風景写真
キナバル山は、マレーシアにある東南アジアで一番高い山で、標高4095mです。 マレーシアといっても、キナバル山は、首都クアラルンプールがある本体部でなく、ボルネオ島(別名カリマンタン島)にあります。
ボルネオ島といえば、世界一大きなはなラフレシアやオランウータンが生息する事でも有名な島でもあります。ちなみに、ボルネオ島は世界で3番目に大きな島です。
このキナバル山ですが、一日の入山制限があり登山の許可が必要だったり、山小屋が完全予約制だったりで、個人で登山の手配をするのは、かなり難しい山です。 なので、西遊旅行のキナバル山登山ツアーに申し込みました。その方が、早くて安いからです。
やはり、キナバル山は、世界遺産の山でもありますし、なんといっても日本にはない4000mの山です。日本からの位置も比較的近いですし、4000m峰としては登りやすいので、初めての海外登山の山として人気があります。高山病の心配も比較的少ないのも特徴です。
このページは、そのキナバル山を、ティンポホンゲートからオリジナルルートと使い登頂し、帰りはマシラウルートで下山した写真たっぷりの登山レポートです。
キナバル山の登山は、まずはサバ州州都コタキナバルという街から始まります。 といっても、ここからキナバル山の登山口まで直線でも90kmほど離れてはいるのですが… 写真は、コタキナバルのホテルから見たキナバル山です。 |
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公園本部事務所のゲートです。 | |||
公園本部には、登山受付事務所があり、そこで受付をするようです。ツアーだったので、すべて手配してくれます。 売店もあり、キナバルのTシャツやお土産、登山に必要そうなドリンクなどが売っています。 もちろん、トイレもあります。しかも、きれいな水洗トイレが! |
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公園本部には、展望デッキもあります。 ここの標高も1564mありますので、なかなかの景色です。 |
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ポーターに一人5kgまでの荷物を預けることができます。ポーターは、その荷物を山小屋まで運んでくれます。 右が、首から下げるタグです。これがないと、入口のゲートや最後のサヤサヤ小屋のゲートを通してくれません。このタグですが、先のカードの部分を外すと、「キナバル」と書かれた素敵なネックストラップとして再利用できます。かなりうれしいお土産になります。 |
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さあ、手続きが済んで準備が整ったので、キナバル登山開始です。 ですが、ここから登山するのでなく、もうちょっと先のティンポホンゲートの登山口まで車で連れて行ってくれました。 とても助かります。なぜなら公園本部からティンポホンゲートまでは4kmくらいあるからです。 |
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標高1867mのティンポホンゲートです。トイレもあります。 ここで、タグをチェックされ、署名をしたらゲートを開けてもらえます。 キナバル山の最高峰であるローズピークは4095mありますので、標高差はなんと2200m以上です。 これは、日本でいうと、日本3大急登といわれる剣岳の早月尾根などと同じ標高差です。 ちなみに、ローズピークまでの距離は8.7kmです。 ん?計算するとかなりの傾斜を登ることになります。 |
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ゲートの先は、下り階段です。 下り切ったら、比較的平坦な道になります。 |
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わりかしすぐに滝があります。 この滝を過ぎると登りの開始です。 |
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スタートしてから0.5km地点です。 標高は1935mです。 それにしても蒸し暑い。 気温は25度くらいでしょうか。 2000m近い標高とはとても思えません。 湿度はおそらく80%以上あると思います。 さすがは熱帯雨林のジャングルの中の登山道です。 |
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登山道は、軽いジャングルの中をひたすら上って行きます。 ものすごくよく整備された登山道ですが、階段になっている所がほとんどなのできつい。 それも、一段一段が結構でかい。 なかなかの急登がひたすら続きます。 |
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最初のシェルターという休憩舎に到着しました。 キナバル登山の基本のこのルートは約1kmごとに、こんな屋根付の休憩舎があります。 そして、すごいのがそのすべてに無料の水洗トイレ付という事です。キレイとはいいがたいのですが、汚くはありません。無料の山のトイレと考えたらキレイなトイレです。 ただし、トイレットペーパーはありません。 |
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標高2039mの1km地点を過ぎ、登山道を淡々と登って行きます。 道はほんとによく整備されています。ただし、階段がほとんどです。 それと、1日の登山者数が制限されているおかげで、登山道はむちゃくちゃ空いています。 |
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2つ目のシェルターに着きました。 このルートの休憩舎の所には、人間になついている野生のリスがいます。 このリス達、登山者からエサをもらうためにほんとによくなついています。 手の平にエサを置けば、なんと手のひらからエサを取っていきます。かわいい。 それにしても、賢い生息場所だ。キナバル山は、雪も積もらなく、登山者が年中いるので、エサにも困らなく、人間が通るから外敵は近づかない。ほんとに賢い。 |
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またまた登山道をどんどんひたすら登って行きます。 3つ目のシェルターを過ぎた3km地点は標高2455mもありますが、景色など全く見えないジャングル状態です。日本では森林限界を超える高さなのに!さすがは熱帯の山。 |
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それにしてもこのルート平らな所がほとんどない。 そして、視界がほとんど広がらない。3.5km地点は2634mです。なのにジャングル。 |
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ちなみに、登山道からランなど様々な花を見ることができます。 右の写真は、花でなくあちこちで見られる赤い葉です。若い新芽の部分が紅葉しているかのように赤い植物がたくさんあります。種類も何種類かあります。で、成長するにつれて緑の葉になるとガイドさんが言っていました。日本では珍しい。そしてきれいです。 その他にも、マシラウルートほどではありませんが、小さいものですが食虫植物のウツボカズラも見ることができます。 |
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こういう巨大なシダっぽい植物もたくさんあります。 | |||
4個目のシェルターにあるトイレです。 見てのとおりかなりきれいです。 そして、手洗いもあります。 参考コースタイムですが、休憩込みでここまで3時間30分ほどです。 このすぐ先に4km地点があります。 4km地点の標高は2745mです。 日本でいうと白山よりも高い場所です。 |
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4kmのすぐ先に、マシラウルートと合流する分岐点があります。 下山は、このマシラウルートを使う事になります。 |
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この辺りまでくると、ジャングルという感じではなくなり、徐々に植物の背丈が低くなり始めますが、それでもまだまだ高い木はたくさん存在しています。 | |||
八ヶ岳と同じくらいの標高2898mの4.5km地点を過ぎても、まだまだどんどんと登って行きます。 この辺りに来ると、木で組んだ階段というより、石を利用した階段が多くなります。 |
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5つ目のシェルターです。 ここからは、晴れていたら展望が広がるようですが、この日はダメでした。 |
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5つ目のシェルターを過ぎると5km地点です。5km地点の標高は3001mです。 ついに3000mを越えました。日本なら、とっくに森林限界を超え高山植物やハイマツのようなものしか育たない高さなのですが、ここキナバル山ではまだまだ立派な木があります。 ちなみにシェルターは約1kmごとにあります。 |
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標高3137mの5.5km地点付近なのに、林の中を進みます。 | |||
さあ、いよいよ本日の宿泊場所であるラバンラタレストハウスが近づいてきました。 | |||
ついにラバンラタレストハウスの山小屋に到着しました。 標高は、3200m以上あります。日本では、富士山しか存在していない高さです。 ラバンラタレストハウスの下には、ちょっとした広場があります。 コースタイムは、登山口から休憩込みで約6時間でした。距離は約6km弱です。 |
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ラバンラタレストハウスは、キナバル山の3300m地点にある山小屋のひとつで、周辺の山小屋の核となる大きな山小屋です。 ラバンラタレストハウスやこの周辺の山小屋は完全予約制の山小屋で、ツアー会社が予約を抑えるようなので、個人で予約とるのはキャンセル待ち等になる為、ツアー会社に頼んだ方が賢いです。 |
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ラバンラタレストハウスは、かなり大きな山小屋です。中に入ると、左手に受付や売店があります。 そこで、水やビールなどを購入することができます。 受付等は、ツアーなどですべて日本語ガイドさんが済ませてくれました。 周辺にいくつかあるペンダント小屋等の宿泊者もここで食事をとることになるので、かなり賑わっています。 |
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上の階は部屋になっています。 パッと見、山小屋には見えないほど立派な作りです。 水洗トイレとシャワーも男女別であります。 トイレは、紙が無くなることがあります。 シャワーは、温水は基本的に出ないと思ってください。といっても、日本の3200mの水温ではありませんので、頑張れば汗を流すことはできますし、頑張らなくても、足を洗ったり、体を拭いたりすることはできます。 |
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部屋は、ドアにカギがかかるようになっています。 今回は、ツアーなので、男女入り混じってですが、一部屋借りられていました。 充電コンセントもあって、変換プラグさえあれば、充電もできます。デジカメの充電ができ、助かりました。 部屋の唯一の気になる点は、パイプベッドがギシギシとよく鳴ることくらいでしょうか。 |
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外にはデッキ席もあり、そこで食事をとったり談笑することもできます。 この日は雲海がすごく、まさに雲上の極上テラスといった絶景が広がっていました。 |
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食事は、バイキング形式です。ミーゴレンなどのお料理が約10種類。 サラダやスープもあります。 ご飯やパン、コーヒーやサバ茶などの飲み物。フルーツやスイーツなどのデザート。 山小屋とはとても思えないほどの大充実です。 味もなかなかです。日本人の口にも比較的合うと思いますが、ダメな人もいるかもしれません。 それでも、サラダや果物は全世界共通なので、なにかしら食べるものはあります。 ただやっぱり、米がまずい。パサパサです。でも、チャーハン系なら逆においしいです。 ちなみに、缶ビールは売店で購入することができますが、冷えていない。 おまけにバカ高い。ここだけでなくビールはマレーシアでは高いんですよ。 |
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ラバンラタレストハウスからの夕陽です。きれいすぎです。 そして、夕日を浴びるラバンラタレストハウスやキナバル山のピークの数々です。 ドンキーイヤーピークなどよく見えます。 ラバンラタから見上げるとまさに絶景です。 しかし、急峻な岩の峰がはるか上までそびえていて明日の道のりの大変さがうかがえます。 |
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ローズピークへの登頂は、深夜の2時くらいから始まります。 2時くらいから、ラバンラタレストハウスではみんなが登山の準備をします。 そして、ヘッドランプの明かりをたよりに登山していきます。 私たちは、2時半くらいにスタートしました。 |
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足元はしっかりしているので、ゆっくり登れば危なくはないです。 | |||
ある程度登ると、ロープ場が登場します。それほど難しい技術は必要ありませんが、慎重に登る必要はあります。なかには、ロープがないと登れないような急な岩場もあります。 ですが、花崗岩の全く滑らない岩場なので、簡単にパスすることができます。 とはいえ、かなり空気が薄くなっているので、息苦しいです。 |
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標高3653mの7km地点付近から見た下界の夜景と星空です。 星は満点の星で、星座が日本と全く違います。そして、南十字星もはっきりと分かりました。 |
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サヤサヤチェックポイントです。 ここで、公園本部でもらった登山許可証みたいな首から下げるタグをチェックされます。 ここに、最後のトイレがありますので、必ずしておきましょう。 サヤサヤ小屋もここにあり、避難小屋的に宿泊できるみたいです。 標高は3670mです。 |
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サヤサヤ小屋を過ぎて少し進むと、ずっとロープが張ってあります。 ロープは決していらないのですが、ローズピークまでずっと張ってあります。 |
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そして、標高3929mの8km地点に到着しました。もう、富士山より高い高さです。 ここら辺で夜が明けてきましたので、朝日を見ることにしました。 上を見ると山頂のローズピーク、振り返るとサウスピークを望むことができます。 |
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ドンキーイヤーの右手から日はのぼりました。 しかし、ご来光の瞬間は、ちょうどドンキーズイヤーの裏あたりなのか、見ることができませんでした。 |
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いよいよロウズピークが近づいてきました。標高も4000mなのでかなり息苦しいです。 | |||
ローズピークへの最後の登りです。岩登りです。技術的には難しくありませんが、4000mを越えているので、この急登かなり息苦しくきついです。直前が比較的平らだったせいか、かなり堪えます。 高度として4000mに線があるなんて言われていますが、ほんとにありました。 |
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標高4095.2m、キナバル山の最高峰ローズピークに登頂できました。 この日は運がよく、晴れていただけではなく、風もありませんでした。おかげで寒くありませんでした。普通は、風が強く寒くて長時間山頂にいることはできないそうです。 ラバンラタレストハウスからローズピークまで休憩込みで6時間ほどかかりました。普通は4時間くらいで登頂できるみたいですが、たっぷり休憩を取りながらだったのでかなりかかりました。 |
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キナバル山ローズピークの山頂は、岩でごつごつしていて、狭いです。 そして、しっかりした柵があるとはいえ、すぐ横に崖があったりして、やや危険です。 それでも360度の景色は、絶景としか言いようがありません。 まず、キナバル山の雄大な山頂部を見渡せるのは当たり前ですが、南シナ海まで望めます。 海岸部に湖もあるようで、そういうのも見て取れます。 むこうにあるビクトリアピーク(4094m)の方が高く見えますが、ローズピークの方が1m高いです。 |
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ドンキーイヤー(標高4054m)の後ろのキナバル山の裏側は、垂直な崖になっています。 サウスピーク(3921mとか3933m)も美しく、その下には下界の山々とその向こうにちょっと高めな山も望めます。サウスピークの右手には、セントジョンズピーク(4081m)も美しい。 標高2000mくらいの位置にかかる雲は、はるか下にあります。もう最高です。山頂で約30分ほど絶景を堪能しました。 |
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登山は道具選びから、技術の身につけ方次第で、大きく疲れ具合や楽しみ方が変わります。 それらを知らないと危険な上にただの苦行でしかありません。しかし、実際にそれらをきちんと教わる機会はほとんど存在していません。 そこで、まさにうってつけのDVDとテキストから構成された分かりやすい登山教室を紹介します。 それを見て、登山を学び登山ライフを楽しみましょう。登山ができると、旅行の幅もう~んと広がりますよ。 あの有名なアルプニスト野口健も推薦する登山家 小西浩文の『目で見てわかる登山教室』 |
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絶景を堪能した後、下山開始です。 下界を見下ろしながらの下山なので、最高の下山です。 それにしても4000mの紫外線は強い。サングラスと日焼け止め、リップクリームは必須といったところです。 |
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8km地点辺りは、眺めも良く、花崗岩の斜度もちょうどいいので、ちょっと昼寝をしていこうという事になりました。 キナバルサウスを眼下に眺めながらの富士山よりも高い天空の昼寝は最高でした。 |
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キナバル山の山頂部は、山並みだけでなく、登山道脇にも面白い岩があります。 これ、誰かが立てた岩でなく、自然に立っている岩です。おそらく、周りが風化してこんな形になったのではと思います。 |
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この角度から見るドンキーイヤーは、まさに耳に見えます。 | |||
サヤサヤ小屋のチェックゲートが見えてきました。 登りでは、この辺りまで完全な暗闇でした。 |
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ラバンラタ小屋を見下ろしながら、ロープ場を慎重に下っていきます。 そこまで危険ではありませんが、気を引き締めた方がいいのは確かです。 |
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登るときは、暗くてよく分からなかったのですが、標高3300m以上あるにもかかわらず、結構木々があります。 そして、なかなかの急坂です。木の階段が結構ありますが、これが濡れていると滑りやすい。 おまけに、1段1段がでかい。さらに、手すりの位置が妙に高い個所もあります。 そして、ラバンラタレストハウスまで戻ってきました。 ラバンラタレストハウスの少し上に、6km地点(標高3290m)がありました。 コースタイムは、山頂から休憩込みで約3時間でした。 まだ、昼前でしたが、昼ご飯を食べ、くたくただったので、部屋に戻り昼寝をしたりして過ごしました。夜は、夕食を食べて寝て、次の日の下山の体力を回復します。 |
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大きな書店でも登山関連本が充実している所は少ないのが現状です。 そこで、登山関連書籍と登山地図を最大級で取り揃えてみました。 登山関連本と登山地図の百貨店 |
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まずは、ラバンラタ小屋からマシラウルートの分岐点まで下山します。 途中には、5km地点のシェルターがありました。 |
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ラバンラタから2km、いよいよマシラウルートに突入です。 ゴールのマシラウネイチャーリゾートまで6kmです。 ティンポホンまで普通のルートで下ると4kmですから、マシラウルートは健脚向きのコースと言えます。 |
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マシラウルートに入るとジャングル感が増します。 分岐直後に食べることができる木苺もありました。なかなか美味でした。 |
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すぐに、食虫植物ウツボカズラの群生地になります。オリジナルルートには、小さなウツボカズラだけで毒々しい大きいウツボカズラは見当たりませんでしたが、マシラウルートにはこの手のボルネオ独自のウツボカズラがたくさんあります。 ただ、基本的には、この群生地がメインになります。たくさんのウツボカズラがぶら下がっている所もあります。 ハート型の葉が屋根のようにかぶさっているウツボカズラも多数ありました。 |
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上り坂もあります。 しかし、このマシラウルートは、本格的な登りが最後に待っています。 |
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マシラウルートのシェルターです。 オリジナルルートと比べたら、シェルターは少しみすぼらしい感がります。 ちょっと離れていますが、トイレもあります。 しかし、トイレもやはりキレイさ等色々とオリジナルルートよりおちる。 |
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下りだけでなく、上りもあり、かなりバラエティーに富んだルートになっています。 | |||
植物に目をやると、やはり日本離れしていて非常におもしろい。 一瞬たりとも見逃せない楽しさがあります。 |
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とあるピークに到着です。晴れたら、景色はいいみたいですが、ガイドいわく「いつもこんな感じ」とのことでした。 この先に、シェルターがあり、朝食のお弁当を食べました。 |
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どんどん下っていきます。下るにつれ、ジャングル感は増していきます。 ほんとにすごいです。苔もすごいのですが、木に木が宿っていたり、蔦が木にからまっているのは当たり前です。 |
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下りきると、川があり、橋を渡ります。 川は、東南アジアの濁った水が流れているかと思ったら、意外にもきれいな水が流れていました。 橋から下流を眺めると、まさにジャングルの中を流れる川という景色を望むことができます。 |
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木に生えた見事な苔です。 基本的に、どの苔も立派なのですが、この苔が一番見事だったと思います。 |
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橋のほんの少し先には、もっと大きな川を渡る吊り橋があります。揺れますよ。 この吊り橋を渡ると、マシラウルート最大の本格的な登りになります。 |
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吊り橋の先を少し登るとシェルターがありますので、この先の登りの為に、休憩することをおすすめします。 マシラウルートのシェルターにもリスはいるのですが、通常ルートほどの数がいないのと、人間の手からから直接エサをもらうほど人間慣れはしていませんでした。 |
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シェルターの少し先に、滝がありました。 ただですらフィトンチッド満点なのに、マイナスイオンも加わります。 |
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道はどんどんジャングルの中を上っていきます。 とにかく、植物の生存争いがすごい!!木には、まず苔か球根が付いています。 つまり、木から別の植物が生えているわけです。 また、日光の争いもすごく、少しでも日の光を浴びるために、木がかなり高くなっています。 これが、熱帯雨林の植物。 |
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ついに長い上りの区間も終わり、最後のシェルターに到着しました。 ここは、眺めがよさそうなのですが、曇っていて景色は望めませんでした。 登り始めてからの時間ですが、休憩込みで1時間半くらいでした。 休憩なしなら1時間ほどだと思います。ちょっとした登山です。 がっつりと下った後に、この登りですから、ちょっときついかもしれません。 |
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さあ、あとはマシラウネイチャーリゾートのゴールに向けて、下っていくのみです。約40分の下りです。 | |||
下りはきついのですが、巨大なダンゴ虫にであったり、野生のバナナがあったりと相変わらず楽しいので、それほど苦痛ではありません。 運が良ければ、カラフルな鳥や巨大なカタツムリにも出会えるかもしれません。 |
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下り切ったら、最後少し平らな区間があり、マシラウルートのゴール地点に到着しました。 キナバル登山の終了の瞬間である。 きつかったけど、これほど楽しい登山はいまだ経験したことがありませんでした。 コースタイムは、ラバンラタレストハウスから、思いっきり休憩して6時間でした。 |
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マシラウルートの登山口にあるキナバル登山コースの地図です。 右に延びている部分が部分がマシラウルートです。 |
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登山口のすぐ近くにあるマシラウネイチャーリゾートのレストランです。 このツアーでは、ここで昼食です。 で、近くのロッジに宿泊します。 夕食と翌日の朝食もこのレストランでとります。 マシラウネイチャーリゾートの標高は約1900mです。 |
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翌日は快晴! マシラウネイチャーリゾートから見るキナバル山。 ローズピーク付近というより、かなり東手の岩山ですが、キナバル山の高さとゴツゴツシタ感はよく伝わります。 |
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マシラウネイチャーリゾートから、キナバル公園本部までは、かなりの距離がありますので、車で移動します。 途中、キナバル山の撮影ポイントがあり、撮影タイムがありました。 左の写真がそれなんですが「晴れていてくれてありがとう」としか言いようがない。 キナバル山全体の絶景です。左奥にローズピークは位置します。 右の写真、車内から撮影したものですが、キナバル山の高さがよく分かると思います。 |
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キナバル山公園本部からのキナバル山の眺めです。初日には見えなかったキナバル山がよく見えます。 この公園本部でカラフルな登山証明書がもらえます。マシラウルートも踏破したので、マシラウルートの分ももらえます。 ちなみに、登頂できなかった人には、白黒の登山証明書が発行されるようです。 これで、本当にキナバル登山が終了です。 |
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キナバル登山の個人的な総評・口コミですが、初めての海外登山・初めての4000m以上の登山としては、技術的・体力的・金銭的にも、まさに打ってつけの最高の山だと思います。 ツアー会社の説明だと、富士山が登れる方ならだれでも登れる富士山レベルと言っていましたが、ちょっと間違っています。明らかに富士山よりきつい。私以外の登山メンバーも同じ感想でした。 まず、登る標高差が富士山の1400mより断然でかい2200m。そして、距離が長い。 次に、4000mオーバーの山ということ。高山病では、4000m・6000mにはラインがあるなんて言われていますが、実際にありました。 最後に、ロープ場など、ほんの少しの技術的なものが必要になります。まあ、これは誰でもパスできるレベルなので心配いりませんが… ただし、富士山と比べて明らかにいい点(楽な点)があります。まず、山小屋が快適。 そして、入山制限があるため、込み合っていない。 さらに、登山道の整備がすごく、休憩施設やトイレが充実。 以上を考えて、キナバル山は、中・上級山だと思いますが、初級者でも登ることはできますよ。 キナバル山は、晴れたら、本当に最高の山です。熱帯のジャングルを登り、雲海も望め、星空もきれい。 さらに、山頂付近の奇岩の数々。山頂からの景色は素晴らしく、もう最高の山です。 そして何より、日本にはない4000mの山に登ったという誇りを持つ事ができます。 ツアーを使わないとなかなか登山することがでいませんが、逆にキナバル登山ツアーを使えば、快適で安全な最高の海外登山をすることができます。 絶対、おすすめできますので、ぜひ、キナバル登山にチャレンジしてみてください。 |
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